83歳の宮崎駿監督、『少年とサギ』で歴史的オスカーを獲得

ロサンゼルス(AP) – アニメーションの名作で何十年もの間、世界中のファンを魅了してきた伝説の日本人映画監督、宮崎駿監督が、キャリア2度目のアカデミー賞を受賞した。 千と千尋の神隠し」、「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」の監督による待望のファンタジー作品である。 同部門にノミネートされた監督としては最年長であり、受賞者としても20年以上の差をつけての最年長受賞となる。 少年とサギ』は、2023年最高の作品のひとつと賞賛され、『スパイダーマン:クロス/スパイダーバース』、『エレメンタル』、『ニモナ』、『ロボット・ドリームス』といったトップライバルを抑えての受賞となった。 この部門で手描きアニメーションが受賞するのは2度目。最初の受賞は21年前、宮崎監督の「千と千尋の神隠し」であり、宮崎監督にとって初めてのアカデミー賞受賞となった。 宮崎監督と鈴木敏夫プロデューサーの受賞は、ゴールデングローブ賞とBAFTA(英国アカデミー賞)映画賞で長編アニメーションの最優秀賞を受賞した同作品にとって、堅実な受賞シーズンの幕開けとなった。 2人は授賞式には出席しなかったが、スタジオジブリの中島清史氏がバックステージで鈴木氏の声明を読み上げた。 「宮崎駿監督も私もずいぶん年をとりました。「この年齢でこのような栄誉をいただけたことに感謝し、これからもこの仕事を続けていくためのメッセージと受け止め、より一層精進していきたいと思います」と語った。 宮崎監督は、ピクサーのピート・ドクター監督に並ぶ4度目のアカデミー賞長編アニメ部門ノミネートとなった。 宮崎は、2013年に再び映画界から引退する意向を表明して間もなく、『少年とサギ』の制作に取りかかった。 本作のプレスノートに掲載された当時の日記の抜粋で、宮崎監督は次のように書いている。「年齢を理由に引退すると世間に言いながら、またカムバックすることほど哀れなことはない。

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